
〈次世代への手紙〉第16回
鈴木登紀子
青森県で六人兄弟の末っ子として生まれた、料理研究家の鈴木登紀子さん。海の幸の豊富な地域に育ち、戦時中とはいえ、にぎやかな食卓を囲んで大人になったのだとか。料理教室を始めてもう五〇年、今や「ばぁば」の愛称で親しまれ、今年で九六歳。家庭料理の大切さ、四季を楽しむこと、立居振舞いを美しくすること──日本の暮しの中で、あたりまえにあった美徳を今も変わらず若い人たちに伝え続ける、鈴木登紀子さんにお話を伺いました。